ピーナッツは命の危険に関わる程、強いアレルギー反応を示す場合がある食べ物として知られていますので、最初に与える時は心配になるものです。
ピーナッツ1個の大きさは、縦約2cmあり、歯でかじっても細かく砕けた物は硬く喉に詰まらせやすいので、小さい子供や年配の方は喉を詰まらせる事もあり、注意が必要です。
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ピーナッツは何歳から?
「ピーナッツ、他のナッツ類は誤って気管支に詰まらせやすいので3歳頃までは食べさせないようにしましょう」と厚生労働省の資料に書かれてあります。
離乳食を始める時に保健師の方や小児科医からも注意を受けている事でしょう。
ピーナッツの個体は3歳以降に与えますが、ピーナッツバターなどペースト状になった物は生後4ヶ月頃から与えても大丈夫とされています。
アレルギーの可能性がある場合
親や親族に食物アレルギー・花粉症・喘息など、何らかのアレルギーを持っている人がいる場合、遺伝的に食物アレルギーになる可能性があるので、食べさせる前に小児科医に相談します。
また赤ちゃんにすでに乳児湿疹が出来ている場合もピーナッツアレルギーになる可能性があると言われています。
食べさせて良いと言われた場合は、病院が開いている時間帯に食べさせ、もしアレルギー反応が出た場合にすぐに病院に連れていけるようにします。
ピーナッツを早くから食べる事でアレルギーになる可能性が低くなる
ロンドン、キングスカレッジで行われた研究で、ピーナッツを早い段階で食べさせる事により将来アレルギーになる可能性が約70%減るという事なのだそうです。
小さい頃からピーナッツが多く含まれるスナック菓子「バンバ」を食べる習慣のあるユダヤ系の人がピーナッツアレルギーになる確率が少ない事から実験がされました。
このバンバというスナック菓子を生後4ヶ月ぐらいから、多くの親が子供に食べさせるそうで、日本人の私達からするとビックリですね!
イギリスでの研究結果から、他のピーナッツアレルギーの割合が多い国でもピーナッツのガイドラインが変更されており、アメリカでは2017年から、カナダでは2019年から「ペースト状ピーナッツを生後4ヶ月~6ヶ月の間に始めるように」とされています。
ただし、湿疹が出来ていたり、他の食べ物にアレルギーがあるなど、ピーナッツアレルギーになる心配がある乳児に関しては、医師と相談し、皮膚テストなどを行った上で大丈夫か確認しましょう。とされています。
ピーナッツを食べさせる必要がある?
そもそもピーナッツなんて小さい時から食べなくてもいいのでは?と思う方もいるのではないでしょうか?
実は筆者は、特に子供に食べさせる必要がないと思ってました。
ですが、ピーナッツにはカリウム・マグネシウム・リン・鉄などのミネラルが豊富、ビタミンEも多く含まれています。さらに高カロリーなので、少量で多くのエネルギーを得る事が出来るので、子供のおやつに良さそうです。
それに、もしピーナッツアレルギーだったら意外な食品に含まれていたりするので、除去しなければならないとなると食品表示をよく見て購入しなければならなくなります。
ピーナッツを食べた事がなくて、予期せぬところでアレルギー反応が出てしまうより、ちゃんと準備をしたうえで子供に食べさせた方が安心ですよね。