アトピーの痒みの辛さは経験した人しかわからない事ですが、健康な肌の人でも痒みを我慢しなさい!って言われるのは辛く、なかなか耐えられないものです。
ましてや幼児・子供などにとっては「掻かないようにして」と言っても無理ですよね。
親が掻いている子供をじっと見てしまうのも、プレッシャーや掻く事に対しての罪悪感を与えてしまい、親が見ていないところで必要以上に掻いてしまう事もあります。
母である筆者も、「掻いてはダメ」というのは良くないと思いつつも、ついつい口に出してしまったり、掻いている姿を見てしまったり、手を抑えてしまったりと、息子がボリボリと掻いている姿のついつい反応してしまうのでした。
★★もくじ★★
アトピーっ子の痒みの原因とは?
肌の乾燥
アトピー体質の人は「セラミド」の量が少なく、空気の乾燥や冷たい空気によって肌から水分が蒸発しやすいために、肌が乾燥しやすくなっています。肌が乾燥すると「バリア機能」が低下して、さらに皮膚の乾燥が進み、しょっとした刺激で肌に痒みを感じるようになります。
ヒスタミンの作用
痒みを引き起こす「ヒスタミン」が分泌されると痒みを引き起こします。
「接触アレルギー」と呼ばれ、植物・金属・化粧品・薬・洗剤類などに接触した事によって怒る事があります。
他には特定の食べ物・温度変化・ストレスも原因になります。
お子さんがイライラすると掻きむしる事はありませんか?
これは小さい子供でもストレスが原因となり、ヒスタミンが作用しているからかもしれません。
ホコリやダニ・ペットの毛・花粉
アトピー性皮膚炎の80~90%ぐらいが、ほこり・ダニが原因だと言われているぐらい、影響が大きいもので痒みの原因になりますので、掃除はしっかりと行います。
対策方法はコチラの記事をご覧下さい↓
アトピーの痒み対策
痒い部位を冷やす
「冷たいという感覚が痒みの神経を抑える」から、痒い時には冷やすという対策をしているアトピーの方は多くいます。
アイスノンが肌触りも良くオススメです!
他の事に意識を集中させる
子供が集中して遊んでいる時は掻いていない事がほとんどだと思います。何かに集中していると痒みを忘れてしまうので「掻かないで」と言うよりは、子供が好きな事に注意をそらしてあげるのが良いでしょう。
寝ている時は手袋を着ける
寝ている時に無意識に掻き壊してしまう事を防ぐ為に、手袋をするという方法もあります。
手の乾燥対策にもなりますし、爪で引っ掻き傷が出来なくていいのですが、小さな子供の場合は、嫌がって途中で外してしまったりと、難しい事もあります。
息子が1歳~4歳ぐらいまで何度か試してみましたが「夜中に外してしまう」「外れないようにテープで固定すると、夜中に掻けない・・・・と泣いて起きる」「そもそも手袋をするのを嫌がる」など全く上手くいきませんでした。
息子に効果があったと思われる痒み対策
痒みの原因は複数あるので、どれに効果があったのかわかりづらいもの。一つづつ試して効果があるようであれば継続していくしかありません。
週一でシーツを洗う
ダニ対策として、ダニの死骸を洗い落として乾燥機でしっかりシーツを乾かすようにすると、就寝時に掻く事が少なくなったかなという感じです。
死海の塩風呂
肌の乾燥対策と殺菌目的で始めた死海の塩風呂。
就寝時の加湿器
和室で寝ている方は「カビ」の繁殖が心配なのでオススメできませんが、洋室フローリングで寝ている場合は寝ている時の加湿で皮膚の乾燥がかなり防げます。
抗ヒスタミン剤
痒みがひどい場合は短期的に使っていて、目に見えて効果がありました。病院で処方してもらえますが、先生曰く、効果がない事も多いので、期待しないでと言われてましたが、飲んでいる間はほとんど掻いていませんでした。
肌に合った保湿剤
最適な保湿剤を見付けるまでは、それこそ保湿剤ジプシーでしたが、肌に合った保湿剤を塗る事で、乾燥を防げ、痒みが軽減されました。
食べた物の記録をつけ、痒みを引き起こす食べ物を特定
幼少期までですが、特定の物を食べた日はたくさん掻いてしまって、炎症がひどくなってました。しばらく食べた物の記録をとった結果、缶に入っているカットトマトを使ってトマトソースの料理を食べると痒みが出る事がわかりました。
それからは缶を避けて、生のトマトからソースを作るようにしました。
まとめ
アトピー性皮膚炎の痒みの原因と対策についてご紹介しましたが、原因は複合的な事が多いので、どれか一つ実行するだけでは痒みを抑える事が出来ないかもしれません。
【痒みの原因】
・肌の乾燥
・ヒスタミンの作用
・ホコリやダニ・ペットの毛・花粉
などの対策をした上で、痒みが出た場合は【痒み対策】で対応していき、気長にアトピー体質をお付き合いしていく事になります。
【痒み対策】
・痒い部分を冷やす
・他の事に意識を集中させる
・寝ている時は手袋を着ける
筆者からの一言
アトピー性皮膚炎の子供は本人も大変ですが、掃除や食事、スキンケアなど気を付けてあげなければならないお母さんも相当大変な事でしょう。
筆者も大変な思いをしてやってきました。正直、フルタイムで仕事をしていたら時間がなくストレスも溜まり、ちゃんと息子のケアが出来ていなかったかもしれないぐらい、アトピー対策に時間とお金を使っていますが、やはり息子が元気に生活できるのが一番大切な事。
アトピーによって、勉強や生活の質まで低下させてしまうので、肌を良い状態に保ってあげる事は、母の使命となっています。