赤ちゃんの後頭部が絶壁だったり、とんがっていたりするのは珍しい事ではありません。なぜなら生まれたばかりの赤ちゃんの頭蓋骨は大人と比べて薄く、柔らかいので形が変化しやすいのです。
仰向けにずっと寝ていたり、ベビーカーにも仰向けで乗り。と、赤ちゃんの後頭部が何かしらに支えられている時間が長いので後頭部が平らになってくるのです(時には毛が後頭部だけはげたりもします)
仰向けではなく、横向けに寝るクセがある赤ちゃんはどちらか片側の頭が平らになったり、耳もいつも下向けになっている方が平らになっていたりします。
普通の事とは言え、親御さんとしては心配になりますよね。
ですが安心して下さい!寝がえりをうつようになったり、お座りをするようになり、仰向けになる時間が少なくなると1歳になる頃までに、ほとんどの赤ちゃんの絶壁が治ってきます。
しかし、もしも12ヶ月頃までに絶壁が治らなければ・・・ずっと絶壁のままかもしれません。今回は3つのタイプの絶壁についてと、治し方について紹介します。
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絶壁になる3つの理由
➀いつも同じ姿勢で寝ている
一番多いパターンですが、赤ちゃんは仰向けに寝るのが一番安全と言われているので、仰向けにいつも寝かせていると後頭部が絶壁に。どちらかいつも同じ方向に横向きに寝る赤ちゃんは下側の頭が平らになります。
他には、双子・三つ子など多胎妊娠により、お母さんのお中の中で恥骨に当たっていたりする場合もあります。
②斜頚
先天的なもので、首の筋肉が固くなっていて常にどちらか一方に首が傾いている為に、下側になる頭が平らになる。
③なんらかの頭蓋骨の異常
かなり珍しい事ですが、舟状頭蓋症、頭蓋縫合早期癒合症、など何かしら頭蓋骨に問題がある場合。専門医の元に検査をしてもらわないとわかりません。
絶壁を治す為に出来る事
乳児健診で頭のサイズを測ったり、形の異常をチェックするので、上記②③の理由で絶壁が疑われる場合は専門医の診察を勧められるでしょう。
上記➀の理由で頭の一部が平らになっている場合「タミータイム」の時間を増やす事で絶壁の改善をする事が出来ます。
タミータイム
・タミータイム(tummy time)の方法
赤ちゃんが起きている時に、保護者の監督の元、赤ちゃんを腹ばいにして過ごさせる。赤ちゃんが寝ている時や、保護者の監督がない場合は赤ちゃんが窒息する危険性があるので絶対に行わないようにしましょう。
お父さんやお母さんのお腹の上で、赤ちゃんを手で支えながらのタミータイムは触れ合う事で赤ちゃんがリラックスし情緒安定にも良いのでオススメです!
赤ちゃんの環境を変える
赤ちゃんはお母さんや動く物を目で追ったり、じっと見つめていたります。
ベビーベッドに取り付けてあるメリーがいつも赤ちゃんの左側にあると首が長時間左に向いたままになっていたり、いつも同じ方向にお母さんが寝ていると、そちら側ばかりを見て寝ていたりするので、たまには方向を変えてみましょう。
赤ちゃんの首を優しく動かしてあげる
ベビーカーに乗っている時、チャイルドシートに乗っている時、寝ている時など、少し向きを変えてあげると同じ部分がいつも圧迫されているのを防ぐ事が出来ます。
あかちゃんのくびをやさしくうごかしてあげる
抱っこひも・スリングを使う
赤ちゃんとの外出時に抱っこひもやスリングで出掛けられる場合は、ベビーカーを使わずに抱っこで過ごす。赤ちゃんもお母さんとくっつく事ができ安心です。
まとめ
赤ちゃんの頭の形が歪んでいたり、平らになっていたり、とんがっていたり、出っ張っていたりするとママは驚くと同時に、一生このままだったらどうしようかと悩む事でしょう。
ですが上記で紹介した方法で、赤ちゃんの頭蓋骨が柔らかいうちに治してあげると大丈夫です!
ちなみに我が家の息子も出産に吸引されて生まれてきた為に、頭の先がとんがったコーンヘッドに加えて、いつも同じ方向ばかり向いて寝ていたので片方の頭が平らでした。
4歳の今も少し片側が平らですが、尖がり頭は完全に治りましたよ。